Part2-1 @新宿(花園神社~ラブホテル街)
もりたが恋愛絡み・男絡みで手痛い思いをした場所を実際に巡りながら、つらい思い出を振り返っていく企画「東京のつらい場所」。最初に巡る街は新宿。とりあえず花園神社からラブホ街へと抜けます。
(付き添い・記事編集:Ryota、2017年11月23日収録)
花園神社の思い出
もりた(以下:M) 花園神社って商売繁盛もあるけど、縁結びの場所じゃん。当時付き合ってた人は「ずっと一緒にいられますように」って願ってたけど、私は普通に「仕事に良縁がありますように」って願ってた記憶がある。
Ryota(以下:R) もうそこの時点で思いの齟齬があったってことだ。
M そう。あれは夜の結構いい時間だったんだよ。23時半とかかな。一緒にお酒飲んで、そのまま「あ、花園神社だ」って言って、寄った記憶があるから。夜はさ、カップルが多くていい感じの雰囲気なんだよなぁ。ほろ酔いな感じで歩いて「いい感じ、楽しい~」ってなって。でも、大体もりたが「いい感じ」って思うときはいい感じじゃないんだけどね。
R 死亡フラグなんだ、「国に帰ったら恋人と結婚するんだ…」的な。
M そうそう(笑)! 「たぶんあとで喧嘩別れして終わるんだろうなぁ。 みつを」みたいな。
R 「人間だもの」か(笑)! そっかぁ、それはもう基本的に、幸せになれないな。
M うん、そういう星のもとに生まれてるからね…。あー、酉の市仕様になってる。ここで参拝したんだよ。
R で、恋人は「長続きしますように」ってお願いして。
M 相手は「また一緒に来れるといいな、と思って」ってはにかみながら言うんだけど、「まぁ、私はなに願ったか言わないけどね」って答えて(笑)。で、自分は、心の中で神様に「これからも努力をして参りますので、どうか仕事の方で良縁がありますように、お力添えいただきたいなと思ってます」って、丁寧なお願いをして帰っていくっていう。
R まぁ、お願いごとを人に言っちゃう時点で、相手の底が知れるな(笑)。
M そうそう。
R なんだか、そいつのこと考えたらすげぇ悲しい気分になっちゃった。すごくピュアじゃないですか。
M 「僕は一緒にいたくて…」っていうから「ふーん」って。…人の心が無さすぎるんだよなぁ、私(笑)。
R 相手は年下だったの?
M 年上か同じくらいかな。でも、2、3個くらいしか変わらなかったと思う。まぁ、誰と来たかはっきり思い出せない時点でお察しって感じだけど。
R そこはそんなに覚えてないんだ。
M 「誰かと来たなー」っていう。
R じゃあ、そんなにつらくないんだ。「そんなこともあったな」くらいの。
M 花園神社に関しては完全にそういう思い出、ってだけだよね。
ラブホテル街に突入
R で、次はどっちに行くの?
M こっち、ラブホ街の方でしょ? そしたらこのまま思い出のラブホテル行けるな。…この前、ここは入った。
R タイムリーだな(笑)。
M このラブホ街はね、罪深いところがいっぱいあるからね…。この辺はいろんな人といろんなホテル行ってるから、大体入ったことあるんだよなー。
R 制覇してるんだ(笑)。
M ぼぼ制覇してるはず。
R あ、新宿能舞台もあるけど…。
M 能舞台は行ってない(笑)。でも、このラブホは行ったことある、ここも来たことあるでしょ…。ここも確実に来たでしょ…。
R 3コンボ決まってるよ(笑)。
M ここも来たことあるでしょ、そう考えたらほぼ来たことあるな。ここもあるでしょ、そこもあるでしょ、その奥もあるでしょ。ここは来たことない…あ、あるわ。
R あるんかい! もうこの辺は常連なの?
M この辺りは私の城だから。
R 城なの(笑)。
M 私の友達で「ラブホとハプニングバーは俺にとってのディズニーランド」って言ってる人がいて、そいつには勝てねぇなと思ったよ(笑)。
R ははは(笑)。
M ここはね、同じビルなんだけど2つのラブホに分かれてて、どっちも行ったことあるね〜。
R (爆笑)。行ったことあるところばっかりじゃん!
M だから、ほとんど行ってるんだって! 行ってない方が少ないんじゃないかな。…あれ、こっちじゃないか。
R あ、迷子になってる? 思い出のラブホテルに行けないって、企画倒れ感すごいぞ。もう潰れちゃったとかではないよね?
M ないない、この前の週末に確認してるから。
R ロケハン済みかよ(笑)。もりたが迷ったら、俺わかんないんだからね!
M 頑張るからちょっと待って! 確か、この辺なんだよな~。…あ、あそこのホテルはね、アメニティの割にはいいライターをくれる。
R ラブホ情報がいっぱい入ってくるな(笑)。
M ラブホのライター集めるの趣味だからさ。
R そうなの? いっぱい集めてる?
M いっぱいあるよ。
R 今度見せてよ。そのライター見ながら、ラブホの思い出語ってもらおう。
M いいよ、「ここはね~、〇〇と行ったんだけど…」って話そう(笑)。
あの時ちゃんと答えていれば
M …あ、あった。このホテルだ。ここは行きつけでしたね。ここで、相手に大学の卒業制作を読んでもらって、「前よりすごくよくなった!」って言われたの。「ありがとう、すごく嬉しい!」って言ったら、向こうがぎゅって抱き着いてきたから、「あー、そろそろねんごろな時間ですかね」と思ってたら、お腹ら辺に抱き着いた状態で顔を上げてこっちをパッと見てくるから、「どうしたの?」って聞いたら、「いや、前よりも本当に好きだな、と思って」って言われて…。そこで聞けばよかったんだよね。「それって私のこと? 卒制のこと?」って。でもその時は、下手に聞いて関係がこじれちゃうのがすごく嫌だったから、「そっか、じゃあ、前はそんなに好きじゃなかったんだね」って答えたの。相手には「そんなことないよ、好きだよ」って言われたんだけど、お互い「何のことが好きなのか」を明確に言及しなかったことにより、結局付き合わなかったっていう、思い出の地がこのラブホ。
R じゃあ、あそこで卒制読んでもらってたの?
M うん、ホテルの中で。そのあとに「前より好きだなと思って」って言われて…、今思えば「パードゥン?」とか言ってやればよかったよね(笑)。
R でもまだ、話としてはライトだな。
M うん、超ライト(笑)!
R その時、相手は大学の同期とか?
M 友達の友達だった。結局付き合ったりとか、そういうことにはならなかったね。その時にちゃんと気持ちを確かめていれば、何かあったかもしれないけど。…顔がすげぇ好きだったんだよなぁ。
R やっぱりポイントは顔なんですか(笑)?
M そんなことはないけど、その人は顔と体つきが本当に好みだったんだよね。で、その当時はその人が割と綾野剛に寄せてたから、「あ、好き!」って。なんだかんだ人は見た目が9割ですから。それで向こうの方からホテルとか誘われたりしたらさ、ねぇ!?
R そりゃ行っちゃいますよねぇ(笑)! その相手とはどのくらい会ってたの?
M 月1とかかな。
R その最後が卒業制作見てもらった日なのか。
M いや、そのあとも何回か会ったよ。
R そっか。そのあとも会うことはあったけど、関係がどうなるかはあの時の答え方次第だったなって思ってるんだ。
M あの時に答えてたらちゃんと付き合ってたのかもしれないよね。向こうもずるいからそれを見越して言ってた感じがする。
R こっちの反応を伺ってたんだ。
M そうそう。だからあえてそういう、どっちにも取れるような、ぼかした言い方にしたんでしょ。
マルイで待ち合わせ
M その人との待ち合わせによく使ってたのがマルイだったんだ。夜8時くらいの閉まりそうなマルイで、「今日来てくれるのかな、どうなのかな」ってそわそわしながら待ってた気がする。割と遅刻してくる人だったんだよね。
R 相手に遅刻されるパターン多いなぁ。すっぽかされてるなぁ、もりた。
M すっぽかされのもりた(笑)。
R つらいわぁ(笑)。
M その人は顔も好みだったし、普通に会いたいな、って思って連絡して会ってたから。
R 基本もりたの方から連絡するの?
M 向こうからも場合もあったけど、基本は私からが多かったね。私が先にマルイに着いてて、1階の催事会場で待ってる。相手は新宿三丁目駅から来るんだよね。「今降りた」って連絡だけ先にあるんだけど、「なかなか来ないなぁー」って。「来ないけど、待ってるぞー」って気持ちで、ずっと。
R なんかそこは普通だね。
M 普通の女子感あった頃だったね。マルイの上の喫煙所で、待ってる間にタバコ吸ってたこともあったな。それ、別件な気もするけど。
R じゃあ色んな人との思い出が混在してるんだ。
M 新宿は人と会うことが多いから、特定の誰かとの思い出の場所って感じじゃないよね。何度も来てるし、自分が行くところって大体決まってるじゃん。バルト9とか新宿TOHOシネマとかだけど。
R 来る回数が多い分、そんなにつらくないってことか。そう考えるとトラウマレベル最高値の場所が飯田橋って絶妙だな。そんなに待ち合わせで使わないけど、割と開けてもいるし全然住める場所だし。新宿みたいに歓楽街っぽい感じでもないしね。
M そうだね(笑)。よし、じゃあこのまま、地下道通って都庁に向かおう。